大学を卒業して、最初の会社を見事一ヶ月で辞めてから、
実家にひきこもり、表面上は公務員試験の勉強をしていた。
親に予備校の金を出してもらっていた。

小遣いも、月2万円貰っていた。
それが微妙に足りなくて、パチスロは辞められなかった。
親に頼まれた振込みで頼まれた数万円を、
そのまま摩ってしまい、
「車においていたら盗まれた」
という言い訳の書置きをして、部屋に閉じこもったこともあった。

祖父に車を直す金だといって、5万円を借り、
それが親にばれたりと、散々な毎日だった。
どうしてあれほど、パチスロにこだわったのだろう。

今思えば、完全に我を忘れていた。

時間も金も、経験も、すべてが台に溶けていった。

今、気が付いたのは不幸中の幸いかもしれない。

昨日、28になった。
パチスロを辞めてから、11日目。

これまで、幾度となく挫折した時のような、
「2000円だけ」「今日だけ」「一回だけ」
という気持ちが湧かない。

この年になってやっと「そんなものは存在しない」
ということに気が付いたのだろうか。

そうであってほしい。

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